カシュガイ族から集められたギャッベはイラン南部のシラーズにある、ゾランバリー社の倉庫に集められて直径5mぐらいある回転ドラムで砂や土ぼこりを落としていきます。
回転ドラムが終わったらギャッベは、裏側が全面真っ黒になるまで大型バナーで焼き焦がされむだ毛を焼き切ります。
初めて見る人はギャッベが痛まないか心配しますが、それほどまでにギャッベは堅牢に織られているということです。
長さが100m以上あろうかと思われるコンクリート敷の洗い場いっぱいに並べられたギャッベは、大量の水と専用の洗剤で一斉に洗われていきます。
洗う道具は農作業の鍬(クワ)のような道具で表裏を豪快に、かつ丁寧に洗っていきます。
脱水が終わったギャッベは広大な干場に広げられ、直射日光の下で天日干しにされます。
一面に色とりどりのギャッベが並ぶ様は壮観です。
乾燥後ギャッベの表面を電動バリカンで刈り込み全体の厚みが均一になり文様がくっきりと際立つようにします。
仕上げは縦糸のフリンジ(房飾り)などを始末し、使う人が掃除しやすい「ゾランバリー・ギャッベ」へと品質を高めていきます。