
イラン南部のザクロス山脈近郊で、遊牧生活を営むカシュガイ族の女性が、自然の中で育んだ感性と家族の幸せを願う模様を織り込んだ絨毯、それがギャッペである。

ゾランバリー社では春に刈り取った質の良い羊毛しか使用しません、手紡ぎした糸の強度や風合いなどいくつものテストに合格した糸だけが染色工場に運ばれて直径2mもある大釜で何時間も煮て染め上げます。驚くべきはその染めに使う染料の量です。
茜の場合を例にとると羊毛100kgに対し染料のローナスも100kgで染め上げます。
そして染め上げた糸は水洗いされ広大な青空のもと直射日光に当て乾燥させていきます。
ゾランバリーギャッペがいつまでも色落ちしないという協力な染料の秘密は、イランの広大な国土で収穫される豊富な天然染料と妥協を許さない徹底管理にある。

ギャッペを織るカシュガイ族は単一民族ではなく、5部族(カシュクリ族、シシブルキ族、ダルシェリ族、アマレ族、フェルシマダン族)の連合体である。
カシュクリ族は5部族の中でも最高の織り手でプライド高く魅力的なギャッペを織ります。
ダルシェリ族は子供の礼儀など教育熱心な部族、シシブルキ族は明るく人の良い部族でライオンの絵柄が特徴。
アマレ族は繊細な生命の樹の文様とライオン上下に矢じりのの文様が特徴。
フェルシマダン族5部族の中で最高のセンスと技を持つこの感性豊かな民族の女性が自然と家族の幸せを願い織り上げていったのが「ゾランバリ社のギャッペ」です。

現在、一般的に入手出来るギャッペのものは、ゾランバリー社のギャッペである。
ゾランバリー社は10万人あまりのカジュガイ族をコントロールし、ある程度の図案を渡して、織ってもらい、徹底した洗いや仕上げ作業をして、世に送り出している。
色鮮やかな化学染料のギャッペが出回り始めた頃、ナチュラルカラーの草木染めを復活させカシュガイ族のギャッペをヨーロッパ市場で
「アート性の高いラグ」
として広めた功績は、現在のゾランバリー社のギャッペの信頼と人気を確立させました。